「知的財産権の基礎!」
●知的財産権の基礎(NO.1) e-ima 知的財産権(知的所有権)」について皆さんどの位理解してますか? 私も専門家ではありませんが、インターネット時代「誰でも情報発信が可能」な中、 知っておかなければならない事項が沢山あると思います。少しだけ勉強した内容を基 にSOHOをやる上で知っておいた方が良いと思われる内容を上げでいきます。 知的財産権は、その対象物により各種の法律で保護されていますが、インターネッ トをはじめ新しい技術については既存の権利保護の法制的枠組みでは保護しきれない ものがあります。 我々には、その保護の範囲を判断するのが(一般常識では)難しく、これを機会に 興味を持って頂ければ幸いです。 専門家、知識のある方には指摘事項、補足説明等のご意見を頂き知識を広げていけ れば良いと考えています。 「知的財産権」とは 官庁などでは「知的所有権」といわれ、民間企業では「知的財産権」といっている 様です。他に「無形財産権」という言い方もあります。 「知的財産権」は、大きく「工業所有権」と「著作権」の2つに分けられます。コ ンピュータソフトの多くは「著作権」での保護対象となりますが、97年4月から特許 審査の運用指針が変わりソフトウェアが記録された記録媒体そのものにも特許権が認 められました。以下にその体系を示します。 <種別> <保護内容> <権利期間> 【知的財産権】 ├【工業所有権】 │ ├特許権 ・・・・・・発明 出願から20年 │ ├実用新案権 ・・・・考案 出願から6年 │ ├意匠権 ・・・・・・創作 登録から15年 │ ├商標権 ・・・・・・商品・役務 登録から10年(更新登録可能) │ ├回路配置利用権 ・・半導体集積回 登録から10年 │ │ 路の回路配置 │ └不正競争の防止 ・・営業機密 │ 著名な商品の表示 └【著作権】 ├著作権 ・・・・・・著作物 著作者の死亡から50年 │ プログラム │ データベース └育成者権 ・・・・・植物の新品種 登録から15年、樹木は18年 まずは、概要です。 「知的財産権」を把握するため、身近に起きている問題から最近のコンピュータ関連 ニュースを2つ取り上げます。 1.意匠権 米国でiMacそっくりの5色のPCを発売しようとした米フューチャー・パワーと韓国の 大宇に対し、アップルコンピュータが出荷差し止めと損害賠償および懲罰的損害賠償 を求めて提訴している話は皆さんご存知かと思います。 そんな中、日本でもソーテックが19日、15インチCRTモニター一体型のウインドウズ デスクトップPC「e-one」を発表しました。「曲面を多用したブルーのスケルトンボデ ィで、キーボード、マウスも同じくブルーのスケルトン。外見もコンセプトもアップ ルコンピュータのiMacを思わせる製品」の様です。 これなどはデザインを保護する「意匠権」の問題として扱われます。 2.著作権 「社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は5月31日、Web上に市販ソ フトを権利者に無許可で置き一般にダウンロードできるようにしていた高校生を、宮城 県警ハイテク犯罪対策室と仙台南署が著作権法違反の疑いで家宅捜索した」と発表しま した。ACCSによると、1998年1月の著作権法改正でインタラクティブ送信権が認められ て以来、コンピュータソフトウェアについては初めての摘発とのことです。 発表によると、「高校生はVisual Basicなどのソフトを、無料開放されていたサイト にアップロードし、米国のプロバイダーに置いた自分のホームページからリンクしてい た」という事です。以前、アダルトサイトなどで類似する事例がありました。 インターネットに限らずプログラムのコピー等、違法行為を罪の意識なく行っていま せんか?「イホウ(違法)コピー」と言う言葉がコピーの一種の様に使われている様な 気さえします。 参考文献 ダイアモンド社「知的財産権早わかり」 毎日新聞ニュース
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知的財産権(知的所有権)」について
「インターネット時代の著作権」について
「データベースの著作権」について